ドッターなんて噓つきだ。
この記事は、ドット絵 Advent Calendar 2018 17日目の記事となります。
ほとんどの方ははじめまして、4といいます。
当初の予定では、セオリーのセの字も知らないポンコツでもなんとか描けるんだよ！
ドット絵ってそれくらい簡単だよ！みんなやろう！って記事にする予定だったんですが、
どうやらそういうのはもっと上手な方々が別日にしてくれてはるみたいなので
全然違う内容を書くことにしました。
ドッターは嘘つきだ！って話
突然予定から記事名変えたことで図らずも伏線回収してしまいましたね。そうじゃない。
・そもそも
解像度が♾の現実にあるモノを、48×48だとか16×16の解像度に落としこむんだから
現実と比べたらドット絵は圧倒的に「嘘」です。
逆に「正解」に近しいのは、写真やデッサンといった
そのモノの形をなるべくそのまま写し取るものだと思っています。
なんとなくですが、
実物→写真→デッサン→クロッキー≒漫画→ドット絵
くらいの気持ちです。あくまで私は、ですが。
そんな嘘の中で、私は更に嘘を吐きながらドットを打っています。
ピノキオならもう鼻で洗濯物が干せるレベルです。
〇〇警察が幅を利かせるネット社会でこんなこと言ってると、いつかどこかから刺されそうでちょっとびびってます。
・嘘をつくことで正解に近づく
2年ほど前、大好きな作品の作者様の言葉を受けて自分でゲームを作ることにしました。
その際に、
＊言葉を用いたコミュニケーションをテーマにしよう！（わかる）
＊そのためには、出てくるアイテムの名前は日本語で明記しちゃダメだよね！（わからない）
という謎の縛りを自分に課したため、パッと見で理解できるドットを打つ必要が出てきました。
ちなみに当時ドットもゲームも作るのなんて初めてです。何考えてるんでしょうね。
今回はそのゲーム内で使用した、わかりやすく嘘をついたドットを例に挙げていきます。
まずは、
はい。これです。
しかし、このドット絵は思い切り嘘をついています。
本当なら着火部分は
ネジ式やスイッチ式のものでなければいけません。
先程のだとどう頑張っても使えないです。
更にいうなら、これを打った時に参考にしたものは
中が透けているタイプだったので
これが「正解」に一番近いものになります。
ただ、正解に近付けば近付くほどごちゃごちゃして
別のものに見えませんか？
例えば、
…殺虫剤とか。
このサイズのドット単体で見るとそんなことないよ！正解に近い方がええやん！って
感じもするので、実際にゲームの画面上で表示してみました。
はい。
遠目で見た時に「アレだ」と分かりやすいのは
やっぱり嘘を吐いている方ではないでしょうか。
そもそも背景と同化してるのがダメだな？ってこれ書きながら思いました。
続いては、
の目盛部分が割と嘘です。
これは正解に近しいものも作ってはいたのですが、
妙にリアルすぎたので嘘をつくことにしました。
正解は、
なんか…アイコンというよりはイラストに近くて
どことなく痛々しくないですか。今から刺します！って感じで。
なので、目盛を入れて印象をやわらかくしようとしたのが
これです。
悪くはないけど、目盛を正解に寄せて入れると間が抜けるな…
と思い、初めに挙げた噓つきのアイコンに落ち着きました。
これもゲーム画面内で表示すると、
こんなかんじです。
正解に寄せて入れた目盛だと潰れてしまいます。
噓をついている目盛も、正解に近い目盛も
大きいサイズで見る分にはあまり変わらないんですけど
実際に使うとなると嘘のほうがまとまって見えるんですよね。
そんなこんなで
最下段左から3つ目のアイコン以外は、無事にゲーム内でアイテム名を出さずに
どうにかすることができました。
銃弾が入っている箱なんてね。日本では馴染みがなさすぎて分かんないですよ。
今の所、このアイテムはなんだ！？って苦情は届いていないので
なんとなくどういうアイテムなのかはこのアイコンで理解して頂けているみたい です。
・近況とまとめ
最近打ったもので嘘をついているものだと、
こんなかんじです。
針金が通っている穴だとか、本来向こう側が見えていなけれならない、とか
紐通ってなくない…？とかをガン無視して嘘を吐きまくってます。
でも、これでなんとなく洗濯バサミだなースニーカーだなーってことは伝わるからいいんです。
そのものっぽく見える、それっぽく見える、のがドット絵の世界では正解になるんです。
嘘に嘘を重ねて本当が出来ているんです。
…そんなこと言ってるけどドッターなんて噓つきなので信じちゃダメですよ。
乱文でしたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。 これは本当。
・リンク
→今回のドット絵を使用したゲームはこちら。
→大好きな作品です。
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